開発コンサルタント・フォトコンテスト (2006年開催)


海外コンサルティング企業協会(ECFA)と世界銀行情報センター(PIC東京)との共催、国際開発ジャーナル社の協力による「開発コンサルタント・フォトコンテスト」の最終選考会がこのほど開催され、最優秀賞「SRI稲作収量調査を無事終えて」(日本工営・佐藤周一さん)など7点の入賞作品が決まりました。

開発コンサルタント・フォトコンテストについて
2006年8月下旬から10月末までに募集を行い、57点の応募がありました。写真そのものの質だけでなく、開発コンサルタントの仕事や生活の様子が伝わるものを基準に、世界銀行東京事務所、ECFA、国際開発ジャーナルによる厳正な審査の結果、以下の7点が入賞作品として選定されました。

最優秀賞 「SRI稲作収量調査を終えて」 佐藤周一さん(日本工営株式会社)
優秀賞 「窓枠を机代わりにして」 島津英世さん(合資会社環境と開発研究所)
特別賞 「激論 A Heated Discussion」 島津英世さん(合資会社環境と開発研究所)
入選 「妊婦HIV罹患率20%の村で」 久野格彦さん(株式会社三祐コンサルタンツ)
入選 「母親と子どもと"スリング"」 平良那愛さん(アイシーネット株式会社)
入選 「参加型ワークショップのコツは楽しんでやること!」 門敦之さん(アイシーネット株式会社)
入選 「ネリカ稲の刈り取りとお手伝いの子供たち」 大芝博明さん(株式会社日本開発サービス)

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入賞作品展・コーヒーアワーのお知らせ

入賞作品は2007年1月9日から19日まで、PIC東京で展示されます。(入場無料)
開館時間は午前10時〜午後6時です。お気軽にお立ちより下さい。
(土日・祭日はお休みです)

2007年1月18日(木)午後6時30分から8時まで、入賞者をゲストスピーカーに迎え、コーヒーアワーをPIC東京で開催します。 (参加費無料・要申込み)
コーヒアワー開催概要および参加申込みはこちらです


PIC東京(世界銀行情報センター) 
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル1階  開館時間 午前10時〜午後6時
都営地下鉄三田線 内幸町駅、営団地下鉄日比谷線・千代田線・丸の内線 霞ヶ関駅
http://www.worldbank.org/japan/jp



最優秀賞 「SRI稲作収量調査を終えて」
佐藤周一さん(日本工営株式会社)
撮影地:インドネシア 南スラウェシ州
案件名:JBICインドネシア小規模灌漑管理事業4期(円借款)サダン灌漑改善事業

「小規模灌漑管理事業4期では、低投入(水、肥料など)で大幅な増収が図れる革命的なSRI(System of Rice Intensification)稲作をプロジェクトに導入し大きな成果が出ているが、未だその研究は進んでいない。そこで2006年から東京大学大学院の協力を得て、SRIの調査を開始した。その第一弾として、南スラウェシ州のサダン灌漑地区にて、SIRの収穫調査を実施した。調査終了後の表情は明るかった。」

優秀賞 「窓枠を机代わりにして」
島津英世さん(合資会社環境と開発研究所)
撮影地:ケニア ホマベイ県ニャロンギ郡ンゲク村
案件名:JICAニャンド及びホマベイ県における地方開発プログラム調査

「ケニアのホマベイ県は乳幼児死亡率が全国で最も高く、HIV罹患率も妊産婦の数字で3割以上と極めて高い。このビクトリア湖畔の地域で、保健の知識を普及するには村の人たちに頼ること、そして生計向上の活動と組み合わせることが有効であると考え、コミュニティ・ヘルスワーカーの研修を行っている。未完成のヘルスセンターで、窓枠を机代わりに熱心にノートを取る村の女性。」

特別賞 「激論 A Heated Discussion」
島津英世さん(合資会社環境と開発研究所)
撮影地:バングラデシュ ジャマルプール県 ビラルカ村
案件名:JICA大マイメンシン小規模水資源開発計画調査

「村のワークショップで議論が盛り上がっています。青い服の青年と赤いサリーの女性がファシリテーター役です。」

入選 「妊婦HIV罹患率20%の村で」
久野格彦さん(株式会社三祐コンサルタンツ)
撮影地:ケニアニャンド・ホマベイ県
案件名:JICAニャンド・ホマベイ県における地方開発プログラム調査

「JICA開発調査チーム、ニャンド・ホマベイ県における地方開発のプログラム調査のニャンド県の村にて。因みにホマベイ県の妊婦罹患率は30%。この子の明るい未来を祈りたい。」

入選 「母親と子どもと"スリング"」
平良那愛さん(アイシーネット株式会社)
撮影地:ラオス ウドムサイ県
案件名:JICAラオス国公共投資プログラム(PIP)運営監理能力向上プロジェクト

「市場で出会った母親と子ども。ラオスでは赤ちゃんを抱っこして仕事や買い物をする母親をよく見かける。日本で大ブレイク中の抱っこ紐、通称"スリング"は、ラオスでは庶民のごく一般的な育児スタイルだ。」

入選 「参加型ワークショップのコツは楽しんでやること!」 
門敦之さん(アイシーネット株式会社)
撮影地:セネガル ニョーロ村
案件名:JICAセネガル総合村落林業開発計画(PRODEFI)

「PRODEFIモデルは、普段「研修」を受けることさえできないような、農村の奥地に住んでいる人々に対し、「誰でも参加歓迎ですよ」という呼びかけのもと、村の中心で研修を行い、そこから自発性を導くモデルです。今後セネガルの世界銀行のプロジェクトをはじめ、他ドナーにも活用される可能性があり、注目を浴びています。写真は、このモデルの効果を測定するための調査者を集めたときに、日本のコンサルタントが参加型の調査方法をワークショップ形式で伝えているシーンです。」


入選 「ネリカ稲の刈り取りとお手伝いの子供たち」 
大芝博明さん(株式会社日本開発サービス)
撮影地:モザンビーク

「ネリカ稲の収穫でお手伝いに来てくれたおばさん達の子どもと一緒にパチリ。」



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