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FIDIC NEWS (December 2006)

<和文抄録>

訳責:国際活動委員会 IFI分科会

A.活動 (Activities)


FIDICは、コントラクターの代表と新しいイニシアティブについて討議中(FIDIC discusses new initiatives with contractors' representatives)
FIDICは、2006年1月下旬ドバイにおいて開催された世界銀行と国際的な建設業者を代表している国際建設業者協会連合会(CICA;the Confederation of International Contractors’ Association www.cica.net) の調達に関わる年次会議に参加した。CICAは、社会基盤事業のための国際的に受け入れられた標準的な契約約款の利用を確実にしているFIDICの努力に対して繰り返し感謝の意を述べ、一方で可能な修正についても討議を続けている。汚職も重要な議題であった。契約業界(Contract Industry)は、効果的な反汚職ツールの開発におけるFIDICの業績を認めている。良好な調達業務のための鍵である「質」もまた主な関心事項であった。契約業界ではQBSのプラス面の理解がさらに進んでいる。共同して世界銀行へ働きかけることを計画しており、民間部門からのアプローチを強化することの有用性を認識してもらうことを目論んでいる。これは、世界銀行の汚職に対する戦いや調達手順の改善への後押しに、この業界がどう呼応していくかに懸かってくるであろう。

解説)FIDICは発注者、Contractorとの連携、共同歩調がコンサルティング・エンジニヤ(CE)の独立性、地位向上の基盤であると位置付ており、FIDICが提唱する課題、刊行物発刊に際し、緊密な連絡を取り、意見交換を実施している。CICA,国際融資機関とは頻繁に連絡、会議を開催し、必要に応じて共同でセミナー等も開催をしている。

■グローバルな品質の確保にはパートナーシップが鍵(Partnerships are the key to global quality)
2006年のFIDIC年次大会のワークショップで揚げられたキーポイントについての包括的なまとめの中に、大会の主催組織(FIDICとEFCA)、会員協会と企業への推奨事項が述べられている。このまとめは全体の発表資料と要約リストとして、オンラインで利用できる。2006年の大会ではCE業界が信頼されるアドバイザーと成果品の供給者として、質のよいサービスを提供する能力があるかどうかに焦点をあてた。FIDIC2007シンガポール大会(9月9-13日www.fidic2007.org)では「グローバルサービス、パートナーシップの強化」というテーマの下で、質のよい成果をグローバルに提供するために、良好なパートナーシップを作り出していく本質を探求することによって、2006年の成果を進展させていくであろう。

解説)FIDICの基本政策のひとつに「質による選択」(QBS)があり、これの普及には時間を掛け、理解を得る必要を認識し、会員に協力を訴えている。
B.行事(Events)


■ FIDIC契約約款ユーザーズ会議で最近の傾向に関する活気ある討議(Users conference provided a vital opportunity to discuss recent trends)
およそ100人の参加者が、第1回FIDIC契約約款年次ユーザーズ会議(ロンドンにて11月11-12日開催)に参加した。会議はグローバルイベント企画会社であるInformaと共同体制を敷き、FIDICとその研修パートナーであるCornerstone、ECV、及びSF-Consultにより進められた。この会議は、FIDIC契約約款のユーザーのうち、「世界中での最新の進展内容を知りたい人たち」に対して行われたものである。FIDIC会長Jorge Diaz Padillaは、会議を開会宣言し、主な結論をまとめ、FIDIC契約約款作成メンバーの出席者のうち、誰が誰かについて紹介した。FIDIC契約約款の管理、草稿作成、販売促進及び研修に関与した人の大半が、21カ国からの参加者とともにこの会議に出席することができた。初日の議長でFIDIC理事(Executive Member)Geoff Frenchとともに、CE業界、契約者組織とMDB(国際開発銀行;the multilateral development banks)からの講演者たちは、FIDICのMDBハーモナイズド版建設契約約款を使ってよい結果を得たことを確認した。この建設契約約款は、MDBの出資する国際競争入札プロジェクト向けである。そのほかにも、FIDICのDBO契約約款素案についての最新情報が公表されるとともに、既存のFIDIC業務契約約款(建設、プラントとDB、EPC/ターンキー)に関して生じている問題点や、紛争委員会での最近の進展状況について発表された。このように、この会議は幾つもの相互に関連するホットなトピックのワークショップを特徴とし、Hans Ammendrup (Denmark)、 Ellis Baker (France)、 Gwyn Owen、(UK)とNick Henchie (UK)によって主導された。FIDICの契約約款コース、ワークショップ、セミナー及び年次大会のプログラムは、2007年12月に予定されている次回のユーザーズ会議を確固たる物にするように機能し続けるだろう。

解説)従来FIDICは契約約款の作成者としての解説セミナーを開催してきたが、今回初めて、契約約款を使用している専門家を対象に、意見を聴取し、今後これらの意見を勘案した内容の改訂を審議することになった。このセミナーは毎年開催する予定である。

■ 予定されている訪問や会合(Forthcoming visits and meetings)

FIDIC Executive Meeting, New Dehli, 29-30 Jan 07
FIDIC-CEAI Capacity and PSM Seminars, New Dehli, 31 Jan and 1 Feb 07
Cornerstone Dispute Resolution Workshop, Copenhagen, 8-9 Feb 07
FIDIC-IFC ADR Roundtable, Sarajevo, 14 Feb 07
FIDIC-UAESoE-ECV Contracts Course, Abu Dhabi, 26-27 Feb 07
FIDIC-VBI-VUBIC Contracts Seminars, Berlin, starting Mar 07
FIDIC-OICM Seminar, Bamako, 11 Mar 07
FIDIC-ECV Dispute Resolution Course, Brussels, 12-13 Mar 07
FIDIC ASPAC-TCDPAP Regional Conference, Lahore, 20-22 Mar 07


C.契約約款(Contracts)


■FIDICはADBへの研修提供業務を受注(FIDIC awarded contract to supply ADB training)
FIDICは研修パートナーであるECVと共同して、5カ国(ベトナム、インド、バングラディッシュ、インドネシア、パキスタン)に駐在するアジア開発銀行(ADB)スタッフへの研修プロジェクトを受注してきた。この研修は「FIDIC建設契約約款とプロジェクト管理における紛争解決手法」について2007年1月中旬から3月中旬に行われる。このプログラムの狙いは、スタッフに建設に関するFIDIC契約約款と紛争解決手法を理解してもらうことであり、それにより、ADB出資プロジェクトの契約事務を改善する事である。この研修は、FIDICが2006年に北京で試験的なコースを開催し、2001年からマニラにあるADB本店で実施してきた一連のコースから発展してきたものである。トレーニングの教材と2〜3日間コースのプログラムは、FIDIC契約マニュアルのモジュール1と2がベースになっているが、一方、ADBのプロジェクト調達及び管理面での契約約款に関連したスタッフのコアコンピタンスに焦点を当てる必要性が生じたことによって、研修範囲を広げる必要が生じた。FIDICは他の地域へ向けても類似のプログラムを検討している。それらは、プロジェクト管理と調達の他の観点、特に公正管理と持続可能性管理にまで拡大したプログラムである。

解説)FIDIC契約約款、FIDICが主唱する公正管理システム等の国際融資機関職員向けの研修セミナーをアジア開発銀行の各国駐在職員を対象に実施することになった。結果を見た上で、他融資機関にも拡大する予定である。PROJECTに実際に携わる職員を対象にし、研修を実施することにより、FIDIC契約約款の実務上の普及に焦点を合わせている。

■ヨルダンと研修について同意(Training agreement for Jordan signed)
FIDICの執行委員会はFIDICブタペスト大会に関連して開催された今年の年次総会で、「オーストラリア、アフリカ、ヨーロッパおよびカリブ海沿岸に本拠を構える新たな12名のFIDIC会長認定紛争裁定人リスト入り候補が承認された」と誇らかに報告している。FIDICの契約約款が世界中でますます利用されている状況、DAB(紛争裁定委員会)の価値が広く受け入れられるようになったことを受けて、強化されたFIDIC紛争裁定人の人材プールは、クライアントやコントラクターに対して、より広範な選択肢と、DABの指名を受けることが出来る人材を提供するであろう。この追加承認に引き続き、FIDIC裁定人評価委員会によって2日間にわたって開催されたFIDIC裁定人評価ワークショップの参加手続きとその研修を完了した。
これら30人の裁定人すべての連絡先と経歴が http://www.fidic.org/dab から入手できる。次回の裁定人評価ワークショップへの参加申請に関心がある新たなFIDIC紛争裁定人への応募者は、FIDIC事務局にその旨を表明されたい。

D.協会活動(Representation)

湾岸エンジニアリングフォーラムで業界の組織について講演(Gulf Engineering Forum addressed industry organization)

FIDIC会員協会である the Saudi Council of Engineersにより開催された第10回湾岸エンジニアリングフォーラムは、エンジニアリング活動を組織的にするために、これまでと違ったアプローチに全体的な力を注ぐこととなった。このフォーラムは「エンジニアリング専門領域を発展させ保護するための専門家の職権と役割」をテーマとして、2006年11月10-13日にコバール(Khobar)にて開催された。会議は副総理大臣である皇太子 Sultan Bin Adbul Azizの名代としてサウジアラビア東部地域知事であるMohammed Bin Fahd Bin Adbul Aziz王子により開会された。FIDIC事務局長(General Manager)のPeter Boswellが基調講演で国際的な見通しについて言及し、国際的な標準に見合った個々のエンジニアの質についての社会的な規定とクライアントの求めるものを提供する能力を蓄積するというCE業界の役割との間の違いを明確にする必要があることを強調していた。湾岸共同評議会諸国(Gulf Cooperation Council States)の関係者が集まり、プロフェッショナルの実体について議論した。幾つもの国の中で、特にサウジアラビア、ヨルダン、バーレーン及びオマーンがプロフェッショナルと業界の利害関係をいかに統制し、代表してきたかについて説明した。

■中央ヨーロッパイニシャティブフォーラムにおいてサービス取引に注目(Central European Initiative forum focussed on services trade)
欧州復興開発銀行(EBRD;the European Bank for Reconstruction and Development)がスポンサーとなって開催された第9回中央ヨーロッパイニシャティブサミット経済フォーラムにおいて、政府関係者と1,000人程の参加者が2006年11月22-23日にアルバニア国Tirana市に集まった。そして、欧州の新しい経済圏での取引を促進するためのイニシアティブについて検討した。社会基盤が重要であるとすれば、サービスの交易は特に注目すべき事項である(報告書参照www.ceinet.org/SEF)。FIDIC会長Jorge Diaz Padillaは調達における品質について強くアピールした。そして「資格のあるコンサルタントを初期の段階で評価する場合には、価格要素を排除する必要性があること」を強調した。議題の中にもちろん載っている「汚職」に絡んで、FIDICがBIMS(Business Integrity Management)により得られる恩恵について説明することができ、FIDICのコンサルタント選定ガイドラインとBIMS出版物が大変注目を浴びた。FIDICは、アルバニア会員協会であるアルバニアCE協会の公共部門調達責任機関への働きかけの努力に対して、支援する機会も得ることができた。

■UAEの会員について討議され、研修が強化された(UAE membership discussed and training consolidated)
膨大な社会基盤開発とそれに伴って流入する多くのコンサルタントエンジニアは、7つの湾岸諸国間での調達において、おそらくかなりの協調をすることになる。また、この動きは国際的な契約約款とビジネス実務規約の役割について政府の認識を増大させた。FIDIC会長Jorge Diaz PadillaがFIDIC 常務理事(Managing Director)のEnrico Vinkとともに2006年11月に訪れた機会に、FIDIC出版物の利用が増え、関心度が上がり、FIDICとより緊密に連携したいという強い要望を確認した。主に国外ではあるが、12,000人の個人エンジニアをメンバーとしているUAEのエンジニア協会the United Arab Emirates Society of Engineers (UAESoE)との会議では、CE業界におけるビジネスの利害関係を代表する適切なモデルに注目が集まった。そこではまた、研修についての更なる討議が行われた。FIDICの契約約款(マニュアルのモジュール 1)の実務的な使用方法に関する第1回の2日間コース(FIDIC-ECV-UAESoE contracts course)がアブダビで2007年2月26-27日に開催される。そして、これに相当するFIDIC契約約款を理解するための2日間の FIDICコーナーストーンワークショップが2007年5月16-17日に行われる。

E.ビジネス実務(Business practice)

業務範囲定義作業部会が9つのプロジェクトフェーズを想定(Scope definitions task group envisages nine project phases)
調達における透明性をより高め、開かれた競争への技術的な障害を減らす、もしくは無くすこと、および価格重視の選定手順を排除するために、FIDICの業務範囲定義作業部会は様々なプロジェクトのフェーズにおいてCEにより提供されるサービス範囲の標準的定義を検討している。これらの定義によって、提供されるサービスの質の種類をクライアントが理解しやすくなる。EUの無償案件では、作業部会はEFCAと共同して、コンサルタントのサービスの標準化を行った。プロジェクトを9つのフェーズに分けて提案された定義について、各会社は会員協会を通してまもなく見解を求められるであろう。


F.事業展開(Business development)

持続可能な建築イニシアティブが最初の成果を近日リリース(Sustainable buildings initiative soon to release first products)
持続可能なインフラストラクチュア整備促進政策の発展を協働して進め、また支援することは、重要なFIDICの目的である。2006年の中頃に開始されたUNEPの「持続可能な建築物および建設イニシアティブ (SBCI)」は、これに大きく貢献する可能性を持っている。FIDICは、FIDICの持続可能な開発委員会のメンバーであるIksan van der PutteがSBC理事会のメンバーになることで認知されている。さらに、彼は、SBCIシンクタンク「建築物のエネルギー効率向上への投資を増やす公的補助メカニズム」のエキスパートでもある。UNEP/SBCI 2006年年次会議の報告書(オンラインでPDFを利用可能)は、シンクタンクの主な成果であるSBCI報告書の一つ「建築物と気候変動」を含めて、今日までの成果を要約している。FIDICは、建築用の様々な認証システムを持続可能性とリンクする方法として、プロジェクト持続可能性管理(PSM)を位置づけている (モロッコのラバトで2007年4月2から4日にかけて開催予定のUNEP/SBCI 2007年次会議でPSMのプレゼンテーションを予定) 。SBCIは政策に対するそのインパクトを評価するであろう。FIDICは、「建築物の設計および建設のためのライフサイクルアプローチを支援する政策および経済的誘因」に関するシンクタンクにエキスパートを派遣するように最近要請された。

エジプトのESCONEがCEの評判向上を支援(ESCONE-Egypt to help raise the profile of consulting engineers)
エジプトのESCONEの支援により、FIDIC会長Jorge Diaz PadillaとFIDIC 常務理事(Managing Director)Enrico Vinkは、エジプトおよび近隣諸国のCEの評判を向上させる活動の一環として、サウジアラビア、ヨルダン、スーダンおよびエジプトの代表と2006年11月後半にカイロで議論をすることができた。新しく任命されたESCONE執行委員会は、2007年中頃までにコンサルタント選定に注目した会議をカイロで開催する計画を提案することにより、主導権をとった。その間に、ESCONEと他のアラビア語圏FIDICメンバー協会およびパートナーからの代表の間で標準アラビア語バージョンの準備の第一歩としてESCONEがFIDICドキュメントをアラビア語に翻訳する許可、特にFIDIC契約約款およびサービス契約書の翻訳許可についての検討が継続されている。ユーザーを混乱させて、訓練プログラムの確立を複雑にする、無許可バージョンの出版に向けた良くない傾向がみられる。  解説)エジプト協会はFIDIC加盟の歴史は古く、中東諸国の中で永年FIDIC活動を支援してきている。しかし近年その活動が停滞する一方、FIDIC刊行物のアラビア語版(海賊版)がエジプトで出版され、中東諸国で使用され、契約上混乱をきたしている。FIDICとして認可を受けたアラビア語版の出版を促進すると共に、エジプト協会の再建を支援することになった。

G.倫理(Ethics)

■OECDが国家調達における公正性の最善の手法を調査(OECD reviews integrity best practice in national procurement)
OECDメンバー国は2004年に「透明性と説明責任の欠如は、調達における公平性と機会均等確保に対する主な脅威である」と確認した。FIDIC事務局長(General Manager)のPeter Boswellが参加した最近のOECDのシンポジウム「調達における公正性確保と汚職防止のためのよい習慣の計画、パリ; 2006年11月29-30日」で報告された国家調達システムに関する後の調査結果は、トップダウンの良い統制とボトム・アップの最善の手法の両方に関して著しく包括的な要約を行っている。その調査は、需要の評価からプロジェクト完成までの調達のすべての段階におけるいわゆる「灰色の部分」をいかに扱うかに焦点を当て、透明性の要求事項には重きを置いていない。得られた主な知見は、報告書草案の中に要約されている(オンラインFIDIC.org)。
ビジネス公正管理システム(BIMS)、プロジェクト持続可能性管理、契約のハーモナイゼーションおよびサービス範囲の定義の分野における FIDICのイニシアチィブに関するプレゼンテーションに続いて、参加者は、民間部門が多くの分野で主導権をとっていると結論づけた。特に、BIMSを適用した調達活動は低い諸経費と標準化された分類によってなされるので、多くの問題を解決する手助けとなる。FIDICメンバー協会は、調査報告書草案に対して2006年1月15日までにコメントするように要請されている。これは2007年3月の最終報告公表に間に合うように、OECDへフィードバックするためである。その間にOECDは、国家調達政策および手続きに関する進行中の議論において、民間部門をより包括的に参画させる方法を確立する手助けをFIDICに要請している。

■FIDICが国連初の汚職防止セッションに参加(FIDIC participates in first UN anticorruption session)
FIDICは国際的に汚職防止に先導的に取り組んでいる主要メンバーの一員として、汚職防止国連協定締結に向けた各国代表団会議の最初のセッションに参加するように要請された(UNCAC; ヨルダン、2006年12月10-14日; UNODCウェブサイト) 。これは汚職防止に関するはじめての法律的に拘束力のある国際協定である。国連麻薬・犯罪事務所(UNODC) 常務Antonio Maria Costaは、モニタリングと技術援助および資産の回収を主なトピックとして講演し、「NGOのメンバーと財界人に汚職と戦うことにコミットすることを託する。」と最終宣言で述べた。また、「それらの圧力は汚職防止への取り組みに熱意や誠意があるとは言い難かった政府に対する牽制に重要になる」と付け加えた。このメッセージは、協定の実行促進とモニターにより、機会均等な競争市場を求め続けるようにビジネス界を励ましている。業界代表(主として国際商工会議所、世界経済フォーラムおよびFIDIC)は、公および個人のイニシアティブに関する議論に参加し、汚職との戦いでより大きなリーダーシップを示し、かつ様々な協定の遵守するように政府に要求する宣言を準備した。その宣言はすべての政府代表団に配布され、会議の成果の一部になった。第2回と第3回のセッションは、2007年と2008年にそれぞれ開催される。

■マレーシアビジネス公正性セミナーが200人超の参加者を魅了(Malaysian business integrity seminar attracted over 200 participants)
FIDICビジネス公正性管理職セミナーが2006年11月11日から12にかけてクアラルンプールで開催された。工業省副大臣Dato Ir. Mohammed Zin B. Mohammedによる開会の挨拶で始められたこのセミナーはマレーシア全国公正性計画の出発点であった。彼は挨拶の中で計画およびマレーシア公正性研究所の代表が議論に参加することの重要性を強調した。セミナーは200人以上の参加者および政府補助による低い登録料を設定できたことによって、マレーシアのACEMが非常によく組織し、メディアおよび政府の関心を集めた。主なプレゼンテーションは、カナダのハッチ・エネルギーのJohn RitchieおよびFIDIC公正管理委員会のメンバーの一人が行った。プレゼンテーションは実施訓練用マニュアルモジュールのFIDIC解説書に基づき、広範囲な資源、特に事例研究および公正性確保手続きの解説文書で補われた。John Ritchieは「能力開発環境、FIDICのビジネス公正管理システム(BIMS)と他の汚職対策のリンクが重要であり、BIMS単独では汚職と格闘するには十分ではない」と強調した。FIDICは、2007年のFIDIC大会(シンガポール; 9月9-13日)に合わせてワークショップを開催することで、この地域におけるイニシアティブを維持することを目論んでいる。

■主要な汚職防止イニシアティブに照らして汚職防止原則を見直し (Antibribery principles reviewed in the light of major anticorruption initiatives)
トランスパレンシーインターナショナル(TI)の運営委員会は、TI、世界経済フォーラムおよび国際商工会議所の汚職防止のための業務原則に関係する活動を調整する。FIDIC常務理事(Managing Director)Enrico Vinkと以前FIDICの品質管理フォーラムの議長であったTonny Jensenは最後の会合(ワシントンD.C.; 2006年12月6-7日)に出席した。会議の内容として、次の4事項が特筆される。1)各々の原則への適合性を保証するためのTIの自己評価ツールの使用、2)世界銀行の自主的情報開示プログラムについての解説、3)2006年の倫理および適合性指導官協会の調査結果(165の多国籍企業を含む米国1361会社に対する理事会調査「汚職への抵抗」の結果は、汚職行為記録の増加を報告)、4)持続可能性報告枠組みの新しい万国報告イニシアティブG3バージョンのための汚職指標に関するプレゼンテーション。


H.イメージ(Image)

■ASPACは2007年をめざす(ASPAC looks ahead to 2007)
FIDIC 2006ブダペスト大会の総会決議に基づいて選出された廣谷彰彦を議長に、FIDICメンバー協会のアジア・パシフィック(ASPAC)グループの新しい運営委員会が設立され、現在までの活動を見直して、2007年の活動について検討した。ASPACニュースレター(FIDIC.org/ASPAC)によれば、災害管理をテーマにしたASPAC-TCDPAPアジア地域会議をラホールで2007年3月20日から24日にかけて開催する準備を行なっている(プログラムを参照)。

■若手専門家フォーラムがニュースレターを発刊(Young Professionals Forum newsletter launched)
2006年の若手専門家経営トレーニング・プログラム(YPMTP)の成功、および若手専門家(YP)を特色としたFIDIC 2006ブダペスト大会の一連のイベントから、視線はすでに2007年に向けられている。2007年のYPMTPに対して、FIDIC はwww.efidic.orgでトレーニング・プラットフォームを提供し、デンマークSF-Consult Steenの Frederiksenもトレーニングの提供を継続することになっており、1月中旬に開始される予定である。YPMTPはEigil Pedersen、Ben Novak、Fatma Colasanおよび秋永薫児を含む国際的な助言指導者チームによって支援される。YPフォーラム運営委員会はYPMTPとFIDIC YPフォーラムおよびメンバー協会YP活動の連携をより明瞭にするために、その目的と行動計画を再検討した。その結果、優先事項は、FIDIC 2007シンガポール大会(9月9-13日)でワークショップを組織し、FIDIC.org/ypfのオンラインネットフォーラムの使用状況をモニターし、促進し、FIDIC YPFニュースレター(メンバー協会YPグループ向けFIDIC.org/ypfからPDFを利用可能)を配布することであると結論づけた。各メンバー協会のYPは、FIDIC YPFとそれぞれの活動についての情報を共有するように要請されている。

 

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