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セミナー・フォーラム参加報告

第3回世界水フォーラム(WWF3)参加報告

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はじめに

第3回世界水フォーラム(WWF3)は、2003年3月16日より23日まで、淀川流域の京都、大阪、滋賀で開かれていましたが3月23日午後、無事終了しました。フォーラムの基調は2002年のヨハネスブルグ環境サミットの提言「2015年までに飲み水のない11億人、衛生設備のない24億人を半減する」をどのように実行するかでした。シラク大統領の来日中止、扇国交省大臣の閣僚会議のみへの出席、川口外務大臣の欠席などアメリカのイラク攻撃が大きく影響していました。しかし会議そのものは、予定を大幅に上回る182カ国、2万4千人の参加者、38テーマ、351の分科会、多数の来場者を集めた水のEXPOなどにより成功裡に終わりました。

都丸会長はじめ、FIDIC Pedersen会長、カワグチ前理事、その他関係者各位のご支援とご協力により、AJCEとFIDICが共催したセッションは、国内外の参加者から高く評価されたものと考えます。

1.第3回世界水フォーラム(WWF3)

3月16日の開会式は皇太子同妃両殿下のご臨席の下、京都国際会議場で行われました。式典の後、皇太子殿下が中世の淀川水系の水運について講演されました。続いて、モロッコ王国からの「ハッサン2世世界水大賞」の授与式が行われ、Abu-Zeid会長(エジプト水資源・灌漑大臣)とケルマン・ブラジル水資源局長が受賞しました。16日午後から、351の分科会、部会、各種のパフォ−マンス、展示、懇親会などが各地の会場でいっせいに開かれました。22日からは閣僚級国際会議全体会合(議長:扇国交大臣)、同分科会で各部会の提案が報告されました。23日午前は閣僚級全体会合(川口外務大臣に代わり、藤崎外務次官が議長)で閣僚宣言を討議し、皇太子同妃殿下がご臨席された午後の閉会式で発表されました。

2.バーチャルフォーラム

WWF3支援の一環として、FIDIC理事会は2001年のスイス年次大会で、ウェブサイトをとおした意見交換(バーチャルウォーターフォーラム;VWF)への参加を決定し、石井理事を担当理事に任命しました。これを受け、技術研修委員会は第2分科会に「WWF作業部会、(担当 山下)」を設立しました。同作業部会はFIDIC事務局と連携して、石井理事が議長を務めるVWF「持続的で安全な水供給及び洪水制御システム」を登録し、2002年2月から活動を開始しました。同年8月のヨハネスブルグでの中間評価では、130セッション中第4位の評価を得たため、2003年3月の本セッションでの開催が認められました。VWFは水資源開発、社会・経済・環境の側面からの持続性、事業の調達と遂行、コンサルタントの役割及び能力開発をテーマに広く議論しました。これらから他のセッションと重複せず、基本的で重要な、「持続的な水供給システムにおける能力開発」を本セッションの中心的な主題とすることとしました。

3.AJCE/FIDIC共催のセッション(石井議長)の概要

WWF作業部会が中心となり、石井議長、モデレーター役のカワグチ前理事、Pedersen会長、藤江事務局長などと連携した準備を踏まえ、AJCE/ FIDIC共催によるセッションが成功裏に開催されました。

  • 1)日時、場所:3月17日(月)(8:45-11:30AM)、京都国際会議場
  • 2)参加者:約120名(満席でかなりの参加者が立ち見状態であった)
  • 3)テーマ:持続的で安全な水供給及び洪水制御システム
  • 4)セッションプログラム
  • 開会挨拶 都丸会長
  • 基調報告 Pedersen氏、FIDIC会長
  • モデレーター Kawaguchi氏、米国PBQD社副社長、前FIDIC理事
  • 報告 Zhao氏、三峡ダム開発公司副所長
    Su氏、ベトナム水資源局長
    上林氏、ニュージェック顧問
    Kernodle女史、米国コンサルタント社長
    玉井氏、AJCE副会長、日水コン副社長
  • パネル討議(カワグチ前FIDIC理事が進行役となり、パネラーからの発表、これを受けた参加者との討議、取りまとめ)
  • 閉会挨拶 石井セッション議長、FIDIC理事
  • 5)セッションからの提案:
    当該セッションは、事例報告やパネル討議を踏まえ、「Session Report」を起草し、最終日の閣僚会議の資料として、水フォーラム事務局に提出しました。「Session Report」は、統括組織(国連や世界水会議など)、コンサルタント、及び政府への行動案と勧告から構成されています。以下にコンサルタントへの勧告を抜粋して紹介しました。コンサルタントは、統括組織による「World Water Guidelines; 世界水指針(案)」の策定を支援し、併せて国・地域の総合的な「水計画」を促進させる。また、能力開発の理念を洗練させ、周知させる。セッションから提出されたキーワード「能力開発」や「技術移転」は、閣僚宣言に反映されました。
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